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ごあいさつ

 「猛暑」という言葉がピッタリな今夏でしたが、会員の皆様におかれましてはお元気にご活躍の事とお喜び申し上げます。平素は連盟活動にご理解ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

 令和6年度三重県看護連盟通常総会において会長の任を拝命致しました落合信子でございます。微力ではございますが、看護職の皆様の職場環境の改善や処遇の改善に向けて、精一杯努力させて頂く所存でございますので、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

さて、令和6年度は診療報酬と介護報酬の同時改訂の年度でありました。また、令和55月より新型コロナ感染症の5類移行に伴い補助金等の交付も無くなり、本来の看護職としての力量が試される時期になりました。そして、私たち看護職は人口の少子高齢化により看護の担い手不足と効率化、起こるであろうとされる災害への備え、数え上げればきりがない程の課題を抱えています。

中でも少子化問題につきましては、国の施策として子育てをしながら働き続けやすい制度(例えば「パパ育休取得推進」「保育料の無償化」等)が整備されてきました。しかし、その状況下でも少子化に歯止めが掛からず、全国平均では一組の夫婦の間に生まれる子供はとうとう2人を割ってしまったという現状です。そこで、実際に子育て中の親である看護職の皆さまのお声を上げて欲しいと感じています。子の教育費にお金が掛かり過ぎるから?、子供の急病時に休みが取りにくい?、習い事の送迎をする人がいないから?、子育てについての悩みは各家庭においてもそれぞれであると思われます。近くに住む両親の力を借りると言っても、今は両親も働いていますから、確実な協力体制は得にくいのが現実です。医療機関とそれ以外の会社における子育て支援についての理解や協力体制にも温度差がある事も一因かと考えます。今より、もっともっと社会全体で子育てをする!という風潮の浸透が重要なのでしょう。

このような課題を乗り越えていくためには、看護職自身の努力も重要でありますが、制度化していく事が私たちの身分保障を確約するものだと考えます。そのためにも看護職の皆様の「現場の声」をお出し頂き、集約して政治の場に届けることが私ども職能団体の役割であると考えます。皆様が感じておられる不自由さや不満足感を「見える化」して、質の高い良い「看護」を行った対価として給料に反映されるように、政治の場に届けていきたいと考えております。どうぞ「ベッドサイドの声」を看護連盟にお届けください。

また、連盟では年間計画として若手会員研修・会員研修・新入会員研修・管理者研修・リーダー研修会を開催しており、その時々にタイムリーな話題を色々な切り口でご講演下さる講師を招き講演会を行っています。そのような講演会に参加する中で、看護職の置かれた立場について考えたり、自分のキャリアを給料に反映させるためには自分たちは何をすれば良いのか等々を考える機会になります。一人でも多くの方にご参加頂けますことを心よりお待ちしております。

今後とも、三重県看護連盟の活動にご理解とご協力をお願い申し上げます。



                             2024年8月吉日 会長 落合信子